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2021年度 第21回Sense of Gender賞 講評

山森衛(ジェンダーSF研究会会員)

高野史緒『まぜるな危険』(早川書房)

ロシア文学の素養がありませんので講評には力不足かと。ただ、「カラマーゾフの姉妹」は、あのまま世代を重ねていたらどういう感情がその妹たちの中に出てくるのだろうと思いました。

逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)

大層面白く読ませていただきましたが、直前にタイミング悪く『戦争は女の顔をしていない(原作)』を読んでいたので、どうしてもリアルさや凄惨さで後者を意識してしまいました。

大串尚代『立ちどまらない少女たち─〈少女マンガ〉的想像力のゆくえ─』(松柏社)

評論として素人にも読みやすかったです。私が普通の「オトメチック」なコミックをもっと読んでいたなら違う意見を出せたと思います。

暴力とも子『VRおじさんの初恋』(一迅社)

おっさんずラブ(?)的なVRの使い方で、性のごたまぜ感が出ていたと思います。そういう意味ではジェンダーの混乱がよく現れていたのではないでしょうか。

よしながふみ『大奥』全19巻(白泉社)

各将軍の物語の後に疱瘡が解決し、物語が政治的な物へと動いていく(その間も個人的な物語は続いていますが)融合の仕方が良かったと思います。最後のまとめ方もとても綺麗でした。

2021年度 第21回Sense of Gender賞 最終選考委員の講評

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