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Sense of Gender賞

2010年度 第10回Sense of Gender賞

2010年度 第10回Sense of Gender賞 受賞作品

2010年度 Sense of Gender賞 授賞式

2010年度 第10回Sense of Gender賞授賞式は2011年9月4日、第50回日本SF大会 ドンブラコンL(静岡県・コンベンションアーツセンター グランシップ)クロージングにて行われました。授賞式の写真は山本浩之さまからご提供いただきました。

2010年度 最終選考作品

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最終選考委員の講評

2001年度から始まったSense of Gender賞(センス・オブ・ジェンダー賞、以下SOG賞)、今年で第10回目を迎えました。この賞は、アメリカのジェイムズ・ティプトリー・ジュニア文学賞と同様に、前年度の1月1日から12月31日まで1年間に刊行されたSF作品の中で、性差についての考えを深めていると考えられる作品を、「あなたのSF的ジェンダー考察はすばらしい」と褒めたたえるものです。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞は、1991年に、アメリカの女性SF作家パット・マーフィーとカレン・ジョイ・ファウラーを発起人として設立されました。現在ティプトリー賞は、多くの女性SF作家とファンによって運営されています。ジェンダーSF研究会はティプトリー賞の主催者たちと連絡をとりあいながら、2001年から同様の趣旨にて活動を行っています。

前年に引き続き候補作の選定は、ソーシャルネットワークサービス「mixi」内の「ジェンダーSF研究会」コミュニティにて一般より候補作品を広く募集、5月3日のSFセミナー企画における公開討論を経て、後日ジェンダーSF研究会正会員による討論会を行い、最終選考の5作品を選出しました。

今年の最終選考会には、藤田直哉(SF評論家)、福本直美(〈JUNE〉編集委員)、鈴木とりこ(ジェンダーSF研究会会員、文芸ライター、レビュアー)・福島一実(ジェンダーSF研究会会員、カフェ・サイファイティーク スタッフ)の各選考委員の方々にご参加いただいたほか、同賞設立十周年を記念して本文学賞をプロモートしているジェンダーSF研究会内で投票を行い、その一票と合わせ、去る8月7日に開催された最終選考委員会で、大賞、話題賞を決定いたしました。

贈賞式は第五十回日本SF大会(ドンブラコンL)にて行われ、受賞者には賞状、トロフィーが贈られました。

性差という視点を導入することによって、作品にどのような新しい世界が見えてくるでしょうか。
本賞が、みなさまのジェンダー観に新しい視点を獲得する一助となれば幸いに思います。

(2010年度SOG賞幹事 ジェンダーSF研究会会員 小谷真理)

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