2005年度 第1回Sense of Gender賞 海外部門
受賞作品
最終選考作品
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- 大賞 シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』大久保 譲訳〈国書刊行会〉
Winners of the Sense of Gender Award in Translation 2005
Theodore Sturgeon , Venus Plus X - アーシュラ・K・ル=グィン『なつかしく謎めいて』谷垣 暁美訳〈河出書房新社〉
Ursula Kroeber Le Guin , Changing planes - アン・ハリス『フラクタルの女神』河野 佐知訳〈創元SF文庫〉
Anne L. Harris , The Nature of Smoke - タニス・リー『ウルフ・タワー』(全4巻)中村 浩美訳〈産業編集センター〉
Tanith Lee , The Claidi Journals Law of the Wolf Tower (US title: Wolf Tower),Wolf Star Rise (US title: Wolf Star),Queen of the Wolves (US title: Wolf Queen), Wolf Wing
第1回Sense of Gender賞 海外部門について
ついに登場。第1回Sense of Gender賞海外部門をお届けします。以前からやろうやろうと考えていたのですが、今年ようやく実現しました。
Sense of Gender賞とは、2000年に発足したジェンダーSF研究会により運営されている賞です。この賞は、前年度の一月一日から一二月三一日までに刊行された、日本国内のSF&ファンタジー関連作品を対象に、性的役割というテーマを探求し深めたものに与えられるものです。ひらたくいうと、「SF的にジェンダーについて深く考えされる日本の作品を選び、あなたのSF的ジェンダー考察はすばらしい」と一方的に褒め称えさせていただく賞です。命名はSF評論家の永瀬唯氏によります。こちらは2005年度第5回めを迎えています。
ジェンダーSF研究会はアメリカの女性SF作家パット・マーフィーとカレン・ジョイ・ファウラーふたりの発起人により一九九一年に設立されたジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞と連絡を取り合っており、やはり海外部門の設立が望まれていました。2005年度、ジェンダーSF研究会の正会員もおおよそ20名を数え、その協力を得て実現することができました。
海外部門の選考は以下の通りです。国内と同じく、前年度の一月一日から一二月三一日までに刊行されたSF&ファンタジー翻訳作品を対象に、一般の方も参加していただけるメーリングリストにて候補作を募り、その候補作からジェンダーSF研究会正会員による討論会で四作に絞り、最終的に正会員の投票により決定いたしました。まだまだ始まったばかりですので、選定方法もこれからどんどん改善していきたいと考えています。忌憚のないご意見をお寄せください。
SFやファンタジー作品という空想的な世界では、既存の男女といった単純な性差に二分化されない、自由な発想があります。そこでは私たちはどのような作品を目にするのでしょうか。
ジェンダーSF研究会正会員による、多彩な書評をどうぞお楽しみください。
(ジェンダーSF研究会SOG賞幹事 柏崎玲央奈)
最終選考作品と講評
- 大賞 シオドア・スタージョン『ヴィーナス・プラスX』大久保 譲訳〈国書刊行会〉
Winners of the Sense of Gender Award in Translation 2005
Theodore Sturgeon , Venus Plus X - アーシュラ・K・ル=グィン『なつかしく謎めいて』谷垣 暁美訳〈河出書房新社〉
Ursula Kroeber Le Guin , Changing planes - アン・ハリス『フラクタルの女神』河野 佐知訳〈創元SF文庫〉
Anne L. Harris , The Nature of Smoke - タニス・リー『ウルフ・タワー』(全4巻)中村 浩美訳〈産業編集センター〉
Tanith Lee , The Claidi Journals Law of the Wolf Tower (US title: Wolf Tower),Wolf Star Rise (US title: Wolf Star),Queen of the Wolves (US title: Wolf Queen), Wolf Wing