シスターフッド賞
粕谷知世『終わり続ける世界のなかで』
(新潮社)
受賞の言葉
このたびは、シスターフッド賞をありがとうございます。
この賞を受けるにあたり、シスターフッドとは、女同士の連帯、友情を表す言葉と 教えていただきました。
『終わり続ける世界のなかで』は「小学生があと十数年で世界が破滅すると 本気で信じてしまったらどうなるか」というテーマを扱った作品ですが、 一方で「友だちって何だろう」と考えながら書いた話でもあります。
友だちと遊んだり喧嘩したり議論したりしているうちに、影響を受けて変わっていく。
そうした「友情」をめぐるエピソードへ、こうした形で光をあててくださったことに 感謝いたします。どうもありがとうございました。
粕谷知世