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2004年度 第4回Sense of Gender賞 特別賞

特別賞 小谷真理『エイリアン・ベッドフェロウズ』(松柏社)(辞退)

<SOG賞特別賞辞退の辞>

 拙著『エイリアン・ベッドフェロウズ』をセンス・オブ・ジェンダー賞特別賞に選んで戴き、本当にありがとうございます!

 時系列からいくと、この本は第一著書『女性状無意識』よりはやい時期に書き続けていた雑誌連載を主柱にまとめたものです。だから、書き始めたばかりの 三十代前半のぴちぴちなわたしが封じ込められています

 あとがきにも書きましたが、「月に一冊、ペイパーバックを読んで、それをまだ日本で紹介されていないフェミニズム理論で斬る」というコンセプトを思いつき、連載前は「それまで見たこともないようなものをすごいものを作ってやる!」と鼻息も荒かったのですが、連載が始まって三ヶ月くらいをすぎころから、ネタにつまって、アイディアを出し惜しみしていたら連載は続かない、と観念し、思い付いたことをすべて記していったという感じでした。いわゆる若書きのところも多いし、いろいろないきさつからなかなか本にまとまらなかった難産の著書です。が、選考会のみなさんに評価して戴いたのは、望外のよろこびで、よき理解者にめぐまれる幸せをかみしめています。

 とはいえ、本賞センス・オブ・ジェンダー賞は、アメリカにあるティプトリー賞をプロモートする人たちとの交流から立ち上げたもので、わたし自身が創設に関わっていること、今現在も内外ともに深く関わっているという事情から、お気持ちだけで、受賞はご辞退させていただきます。ティプトリー賞の方では、発起人である作家のパット・マーフィとカレン・ジョイ・ファウラーもそうしている、とのことですし。もちろん、だからといって、選考過程がアンフェアなものだったのかといえば、そんなことはいっさいありませんでした。これは強調しなければなりません。一次選考会にわたしの著作が俎上にあげられた瞬間から、わたしは選考会のマザーボード(メーリングリスト、BBS)に入ることはゆるされず、その選考関連にはいっさいタッチしておりません。

 ジェンダーSF研究会で、ジェンダー論の論戦をいつも心から楽しんでいるわたしにとっては、少々残念なことではありましたが、賞を大事に考えてくださるみなさんの誠実な意識と熱意には、心からの敬意と感謝をもうしあげたいと思います。
ありがとうございました。

小谷真理

    なし

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