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2006年度 第2回Sense of Gender賞 海外部門

受賞作品

最終選考作品

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第2回Sense of Gender賞 海外部門について

Sense of Gender賞とは、2000年に発足したジェンダーSF研究会により運営されている賞です。この賞は、前年度の一月一日から一二月三一日までに刊行された、日本国内のSF&ファンタジー関連作品を対象に、性的役割というテーマを探求し深めたものに与えられるものです。ひらたくいうと、SF的にジェンダーについて深く考えされる日本の作品を選び、「あなたのSF的ジェンダー考察はすばらしい」と一方的に褒め称えさせていただく賞です。命名はSF評論家の永瀬唯氏によります。国内部門は2006年度第6回めを迎えています。Sense of Gender賞海外部門は、昨年度から始まり、今回で2006年度(第2回)を選出することができました。

ジェンダーSF研究会は、アメリカの女性SF作家パット・マーフィーとカレン・ジョイ・ファウラーふたりの発起人により1991年に設立されたジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞と連絡を取り合っており、海外部門の設立が望まれていました。2006年度、ジェンダーSF研究会の正会員もおおよそ16名を数え、その協力を得て実現することができました。

海外部門は、前年度の一月一日から一二月三一日までに刊行されたSF&ファンタジー翻訳作品を対象にしております。メインである国内部門と同様、候補作を広く募ったのち、正会員が最終候補作五作を決定、最終投票を行います。前回は正会員のみで投票を行ったのですが、今回はソーシャルネットワークmixiのジェンダーSF研究会コミュニティで、アンケート投票機能を使い、最終投票を行いました。このコミュは現在75名の方にご参加いただいています(興味がある方は奥付にありますメールアドレスにメールをお願いします)。その結果、アイリーン・ガン『遺す言葉、その他の短篇』(早川書房・2006/09)が大賞に選出されました。投票方法など、これからもいろいろと模索しながら、よりよいものを目指していきたいと思います。ご意見ご感想などありましたら、どうぞお寄せください。

SFやファンタジーという空想的な世界では、既存の男女といった単純な性差に二分化されない、自由な発想があります。特に海外部門では、過去の作品がいま訳出されることがあり、そこの描かれた古いジェンダー観を現在の視点から見るおもしろさを味わうことができます。 さあ、私たちはどのような認識的異化作用を体験するのでしょうか。

ジェンダーSF研究会正会員による、書評をどうぞお楽しみください。

(ジェンダーSF研究会SOG賞幹事 柏崎玲央奈)

最終選考作品と講評

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