ジェンダーSF研究会 The Japanese association for gender fantasy & science fiction
ジェンダーSF研究会 > Sense of Gender賞 海外翻訳部門 > 2010年度 第6回Sense of Gender賞 海外部門

2010年度 第6回Sense of Gender賞 海外部門

受賞作品

最終選考作品

クリックすると作品のアマゾン購入ページ、またはアマゾンで販売していない場合は作品サイト等へリンクしています。アマゾンアソシエイトの収益はセンス・オブ・ジェンダー賞の運営経費として使用しています。

2010-2011年度 第6回・第7回Sense of Gender賞 海外部門について

皆様お待たせしました。Sense of Gender賞(センス・オブ・ジェンダー賞、以下SOG賞)海外翻訳部門の発表と講評をお届けします。

SOG賞海外翻訳部門は、当該年度の1月1日から12月31日の間に日本国内で刊行された翻訳作品を対象に選出する賞で、本年は、2010・2011年度の合同選考会となりました。

2012年12月15日、高輪区民センターで行われたジェンダーSF研究会会員による選考会において、2010年大賞はバーナード・ベケット『創世の島』、2011年大賞はN.K.ジェミシン『空の都の神々は』に決定しました。

日本編海外編を問わず、例年、選考過程で争点のひとつとなるのが、シリーズ物をどう扱うか(完結してから選考するか? 単独の物語として扱うか?)です。今回も、選考過程で「これは完結してから審査の対象に」と先送りした作品が数点ありました。

そのような中で『空の都の神々は』は、広義のシリーズ物ではありますが、単独作として完成度が高く、ジェンダー的な着眼点が豊富で、2011年度の大賞として文句のない作品といえます。そして、この講評集をきっかけに本作を読み、共通する世界を描いた他作品へと手を伸ばした方がいたら、これに勝る喜びはありません。

一方、2010年大賞『創世の島』は、ワンアイデアの破壊力を持った「ただひとつの物語」です。読み終わった後しばし呆然とし、「結局、あっちはどうなったの?」と思うことがひとつふたつは残るかもしれませんが、フォローはありません、たぶん。そのような思いを抱えた我々と、ぜひ、そのような思いを共有してくださることを祈って、本作品を語りたいと思います。

他の最終候補作についても、熱意のこもった講評を掲載しました。併せて楽しんでくださいますように。

また、本講評についてのご意見、ご感想などぜひお寄せください。楽しみにお待ちしております。

(2012年12月28日 ジェンダーSF研究会 一同)

最終選考作品と講評

ツイート
シェアする
ラインで送る
はてなブックマーク