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2002年度 第2回Sense of Gender賞 講評

三橋順子(女装家)

 西澤保彦『両性具有迷宮』(双葉社)に投票します。

 西澤保彦『両性具有迷宮』(双葉社) SF的枠組みとしては、やや不満足ながら、「ペニス」を徹底的に玩具にして、セクシュアル・オリエンテーションの転換とそのもたらす心理の変化を的確に描いた手腕は受賞に値すると思います。
また、実在の女性小説家を主人公に、その文体や思考までを見事に模倣して二重・三重の虚構世界を構築した小説テクニックもすばらしいと思います。

 牧野修『傀儡后』(早川書房)は、いかにもSF的枠組みで楽しみましたが、主要な作中人物二人を、トランスジェンダーに設定した意味合いが、いまひとつあいまいのような気がしました。

 小林泰三『海を見る人』(早川書房)小林めぐみ『宇宙生命図鑑』(徳間書店)は、水準以上の作品とは思いますが、私にはピンと くるものがありませんでした。 佐藤『妻の帝国』(早川書房)は未読です。すいません。

2002年度 第2回Sense of Gender賞 最終選考委員の講評

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